いと あはれ なり。 『枕草子』の現代語訳:109

なり いと あはれ

われから。 「いとおかし」は平安時代の感性を表す古語 「いとおかし」とは、平安時代に書かれた『枕草子』などに用いられている古語「いとをかし」を、現代語仮名遣いで表記しなおした表現です。

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そんな女が、童女や若い女房たちが、根ごと台風に吹き折られた植え込みの草木を、あちこち取り集め、起こし立てたりしているのを、羨ましそうに簾を外に押し上げ、簾にぴったり身を寄せて見ているのだが、そんな後ろ姿も趣があるものである。 斑鳩の雄鳥(いかるがのおどり)。
なり いと あはれ

日入り果てて、風の音、虫の音など、はた言ふべきにあらず。

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名詞 ひを虫。 「胸にしみ「た」ことを」と書くのが、なんか生理的に気持ち悪かったんじゃないの?いい訳じゃないよね、と思うだけです。
なり いと あはれ

「をかし」の「趣」は「なるほどな!」という頭脳を働かせての楽しさですが、「あはれ」の「しみじみとした趣」というのは、「心が揺さぶられ、感情が動くさま」のことです。

あはれは、文脈に合わせて訳すことができる単語です。 を使った表現 『源氏物語 若紫』 いとはかなうものし給(たま)ふこそ、あはれにうしろめたけれ 【現代語訳】 とても幼くていらっしゃるのが、どうしようもなく悲しく気がかりだ。
なり いと あはれ

人の話す言葉を真似するというではないか。

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趣深く感じる。 私たちは、何か予期せぬものを見たり聞いたり、あるいは経験した時、あまりの思いがけなさに感情が強く動きます。
なり いと あはれ

作者の美に対する感受性が土台になっており、心が大きく動かされたときに「いとおかし」を用いています。 品詞分解 虫 名詞 は 係助詞 すずむし。 雨の脚横さまに、騒がしう吹きたるに、夏とほしたる綿衣(わたぎぬ)のかかりたるを、生絹(すずし)の単衣(ひとえぎぬ)重ねて着たるも、いとをかし。

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そして 「もののあはれ」は「源氏物語」などで多くみられる、 しみじみとした情緒の美と言われるように心に響くような気持ちを表現する時に使う言葉と言うことでした。 さるは、竹近き紅梅も、いとよく通ひぬべきたよりなりかし。
なり いと あはれ

かわいそうだ。

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また、「あはれ」の文学で代表的な作品は紫式部の恋愛小説「源氏物語」です。 どうしようもなく悲しい。
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清少納言(康保3年頃(966年頃)~万寿2年頃(1025年頃))が平安時代中期に書いた 『枕草子(まくらのそうし)』の古文と現代語訳(意訳)を掲載していきます。 「をかし」も「趣がある」と現代語に訳すのですが、「をかし」と「あはれ」で「趣がある」という心の状態は異なります。 『をかし』の意味 『いとをかし』は「おかし」とも書かれることがありますが、現代語仮名遣いで表記した語「をかし』と書くのが正しい書き方のようです。

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『をかし』の意味一覧 原文 意味 をかし 趣(おもむき)がある 風情がある おもしろ 興味がある 美しい 愛らしい かわいい 素晴らしい おかしい すごい 見事な こっけいな いいな 素敵だ 可愛らしい いとおしい 「いとおかし」を使った歌の原文/訳 「美しい、きれいな、愛らしい」を使った表現 『源氏物語 若紫』 けづることをうるさがり給 たま へど、をかしの御髪や 【現代語訳】 髪をとかすのを嫌がるけれど、美しい御髪ですね 「すばらしい、優れた、見事な」を使った表現 『更級日記 大納言殿の姫君』 笛をいとをかしく吹き澄まして、過ぎぬなり 【現代語訳】 笛をとても見事に吹き鳴らして、立ち去ってしまったようだ 「趣(おもむき)がある・風情がある」を使った表現 『枕草子 春はあけぼの』 また、ただ一つ二つなど、ほのかにうち光りて行くもをかし 【現代語訳】 また、ただ一つ二つと、かすかに光って飛んでいるのも趣がある 「興味がある」を使った表現 『徒然草』 また、野分の朝 あした こそをかしけれ 【現代語訳】 また、大風の翌日は興味深いものがある 「おかしい・こっけいな」を使った表現 『今昔物語集』 妻、をかしと思ひて、笑ひてやみにけり 【現代語訳】 妻は「こっけいだ」と思って、笑って 夫を責めるのを やめてしまった 「あはれ」という言葉 「あはれ」は「しみじみとした趣、寂しさ、悲しさ、愛情、情け」というようなとても感動的であるさまを表す語です。 を使った表現 『源氏物語 若紫』 いとはかなうものし給(たま)ふこそ、あはれにうしろめたけれ 【現代語訳】 とても幼くていらっしゃるのが、どうしようもなく悲しく気がかりだ。
なり いと あはれ

十月ばかりに、木立多かる所の庭は、いとめでたし。 これらの文学において、「をかし」と「(ものの)あはれ」は重用な概念とされています。 』 を使った表現 『更級日記 大納言殿の姫君』 例の猫にはあらず、聞き知り顔にあはれなり 【現代語訳】 普通の猫のようではなく、(人の言うことを)聞き分けるようでしみじみとかわいい。

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白日かがやけば虚空明かなるに似たり。 避けたい。
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身につまされて悲しい。 頭脳が「なるほど!ほう、これは面白い!」と判断し、心がわくわくした時に使うのが「をかし」です。 虫はすずむし。

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次に「あはれ」について述べます。 ホトトギスの風情は、今更言うまでもない。