聖なる ズー。 濱野ちひろ『聖なるズー(集英社)』書評と内容あらすじ!「動物が恋人であること」

ズー 聖なる

2018年、京都大学大学院人間・環境学科研究科修士課程修了。 観察し、出てくるものを尊重しあうことができれば、立場の違う人間であっても関係性を変えていくことができる。 「広くセクシュアリティを選び取ることが当たり前になれば、人生はもっと楽しくなるかもしれない」. 現在、同大学大学院博士課程に在籍し、文化人類学におけるセクシュアリティ研究に取り組む。

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「人間どうしで分かり合うことはとても大変。 現在、同研究科博士課程に在籍し、文化人類学におけるセクシュアリティ研究に取り組む。
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相手が初めから「裏切りのない愛」をくれる動物とだからこそ、成り立つ究極の関係ー。 そして最後の質問に対して、濱野さんは 「では、人間同士の愛の中でエゴじゃないものはあるんでしょうか?」と参加者たちに疑問を投げかけた。 ある男性は恋人(女性)とオスの犬との3者で、種や性別を超越した性愛の関係を結んでいた。

おぞましい動画や画像を目にして、気持ちが萎えた。 その関係性のバリエーションに驚かされる。
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そういう気持ちになっていくんです。 性暴力やドメスティック・バイオレンスを直接的に研究せず、回り道をすることで、人にとっての愛やセックスの意味を根本から問い直そうとした。 定義がわかっても体感として理解できる人はほぼいないだろう。

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このような私自身の発見を書くために、私は、論文だけではなくノンフィクションを執筆する必要があると考えました。 とても印象深かったので、少し長いが引用する。
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2000年、早稲田大学第一文学部卒業後、雑誌などに寄稿を始める。

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社会規範や常識によってノーマルとアブノーマルで切り分けられたとき、彼らは異常のほうに属すとされるのです。
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種を越えた性愛を通じて、誰かと対等な関係を結ぶとはどういうことかを考えさせられる。

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いま私の目の前には、「多様性」や「違い」という言葉が吹っ飛び、平たいところにバラバラに横たわっている。
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内容紹介文によると、本書はドイツの動物性愛者(=ズー)を取材したノンフィクションらしい。 さらに二人のトークは、日本のペット文化に関する話にも及んだ。

やがて〈愛やセックスを軽蔑するだけでは、決して傷が回復しないことは明白だったーー自分を苦しめ続けるこの問題に対して、私は自分なりの視座を持ちたい〉、アカデミックの角度から性愛を捉え直す考えにたどり着く。 それをシリアスに受け止め、彼らの欲求を受け止めようとするのが、ズーなのである。